FXの取引と地政学的リスク

地政学的リスクとは、地理的な条件によって生じるリスクを指します。

分かりやすく言うと戦争や紛争などが起こるリスクだと言えるでしょう。FXではこのような地政学リスクを意識することも必要で、もしも何かが起こったときにどのような行動をとるべきかを常に意識しておくことは必要です。

最近ではテロのリスクが地政学リスクとして意識されるようになって来ました。もしも何かが起こったときに為替レートがどのように動くのかを予想することは難しいのですが、過去の動きを把握しておくことは重要です。地政学的リスクが顕在化したときには、安全通貨が買われる傾向があります。かつてはドルが安全つうかと言われて、「有事のドル買い」と言われたこともあるのですが、最近ではその傾向が変わってきていると言えるでしょう。安全通貨と見なされているのはスイスフランと日本円です。ですから、何か起こったときにはスイスフランと日本円は買われる傾向があります。

現在のところ、アメリカとイスラム過激派という構図によってリスクが意識されていますから日本円が買われる傾向もあるのですが、これが北朝鮮ということになれば、日本円がどのようになるのか予想するのは難しいでしょう。FXではある程度の予想は必要ですが、そのときの状況に合わせて取引をしなければなりません。その技術はともかくとして、地政学リスクを意識しておくことはFXの取引をする上で重要なことの一つだと言えるのです。