FXの取引の対象となっている為替市場は、市場の外部の要因とともに内部の要因によっても動きます。外部というのは経済情勢などを指します。景気の良い国の通貨は買われるという傾向があるのは当然のことだと言えるでしょう。為替市場には外部からの影響もありますが、内部要因の影響は大きいと言えるでしょう。
内部要因というのは、為替市場の取引が為替市場に影響を与えることを意味します。FXの取引をしている人なら、買えばいずれ売らなければならず、売ればいずれ買い戻さなければならないという仕組みはすでに理解しているはずです。実際に通貨の需要がなければ、いずれ反対売買をしなければならないのです。投機的な取引では差益決済が基本で、為替市場では投機的な取引が多く行われているために、内部要因の影響は大きいと考えられます。
内部要因を分析するのは難しいと言わざるを得ません。市場参加者がどれくらいのポジションを持っているのかを示す明確な指標が乏しいからです。強いていればシカゴ通貨先物ポジションが参考になります。これによってポジションがどれくらいあるのかを知ることができますから、内部要因の把握には適しているでしょう。
ただ、シカゴ通貨先物ポジションは一部でしかありませんから、それ以外のポジションを理解するのは難しいです。もう一つの方法がテクニカル分析で、過去の取引を分析することで内部要因を分析するくらいしか、FXではできないのです。
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