日本では株式が投資の一般的なツールとして考えられてきました。しかし外国為替証拠金取引(FX)が登場して以降、少額の資金にレバレッジを利かせて巨額の資金を動かし、結果大きな資産を形成した人も現れ人気を集めました。また主婦をしながらFXで大金を稼ぎ出す人達、いわゆる「ミス渡辺」の存在も国内外を問わず話題となりました。以上の状況を見ると、「FXは非常に簡単に儲かる」と考える人は多いはずです。
しかし、獲得利益が大きい一方で損失も非常に大きなものとなります。通常は投入資産をすべて失うこと、すなわち「溶かす」経験をする人の方が多いと言えます。こうした溶かす事態に遭遇しないためにはいくつかの留意点があります。まずリスク管理を最重要に位置付けながら取引を行うことが何より大切です。
具体的には損切りを躊躇なく行うことに着きます。すなわち損切りラインを設定し、そのラインを下回ったら即座に損切りするルールを自分に課すということです。最近はネット取引が主流ですが、その機能の中に「逆指値」というものがあります。これは予め損切りラインを設定し、自動的にポジションを手仕舞ってくれる便利な機能です。
資産を溶かしてしまう人は通常、こうした自分に課したルールを守れずに「いつか上がる」と損切りをためらいます。一度損を計上しても、利益を獲得できるチャンスはいくらでもあります。このリスク管理を徹底させることが、将来の大きな資産形成には必要不可欠であることを肝に銘じながら取引することが重要です。
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